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題目

一人一台端末の学習環境で求められる情報活用能力

概要

【招待論文】

本稿は,2017年に告示された新学習指導要領における,学習の基盤としての情報活用能力について,その定義と変遷を整理し,GIGAスクール構想で整備された一人一台端末の学習環境でどのように育成されるのか,プログラミング的思考に着目して解説する。情報活用能力については,時代とともに発展する情報通信技術によって,求められる資質・能力が変化する。GIGAスクール構想によって,普通教室でいつでも一人一台のコンピュータ端末がインターネットに接続して利用できる環境は,これまで特別教室でコンピュータを使用していた頃に求められる情報活用能力とは大きく異なる。特に,プログラミング教育の必須化によって,単にコンピュータを操作することではなく,プログラムの働きやよさに気づき,コンピュータを用いたプログラミングを行う中で発揮されるプログラミング的思考が求められている。本稿では,デジタル言語活動という概念を提案し,その必要性について考察した。


第17巻

第2号
著者
安藤 明伸
【キーワード】
情報活用能力,GIGAスクール構想,プログラミング的思考,デジタル言語活動